サッカー選手のための参考図書

2015高校サッカー年鑑

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ここから多くのスター選手が輩出していった高校サッカーの存在意義とは?

高校サッカーに関わった主将や監督、OB選手の言葉から垣間見ることができます。

以下、ご参照下さい。

本書の説明

2014年度の全国高校総合体育大会、国民体育大会、全国高校サッカー選手権の3本柱をを掲載。この3大会は予選から決勝戦までの記録を網羅します。そのほか高校選抜海外遠征、全日本ユースなどの記録も掲載。
選手権を戦いぬいたベスト4の試合直後に行う主将座談会、現在のサッカー界で活躍中の選手と高校時代の恩師による師弟対談(今年度は長谷部誠選手と服部康雄監督)など、記録誌としての重要性はもちろんのこと、高校時代という限られた中ではじける選手達の一途さをすくい上げる他ではみられないサッカー年鑑ならではの企画が好評です。2012年度の高校総体から正式種目として開催された女子サッカーの記録も掲載しています。(Amazonから引用)

主将座談会

人間として成長できた(引用:本書 P55)

—— 高校3年間で、監督や仲間から学んだことがあれば教えて下さい。

監督からはサッカーの技術や戦術について厳しく言われましたが、一番印象に残っているのは「ひとりの人間として、社会に出ても恥ずかしくない人間になれ」という言葉。サッカー選手としてはもちろん、人間としても成長できた3年間だと思います。(日大藤沢DF 吉野 敬

—— 生活面ではどのようなことを指導されたんだろう?

日藤は校則が厳しいので、ブレザーを着ていなかったりすると、「人が見てないところでも、ルールをしっかり守れ」と怒られました。(日大藤沢 DF 吉野 敬

僕らも監督から指導されたのは、人間性の面。「挨拶をきちんとしろ」とか、オフザピッチでも「24時間オーガナイズしろ」とよく言われました。(前橋育英 MF 鈴木 徳真

高校サッカー 師弟対談(長谷部 誠)

藤枝東の練習について(引用:P225)

「藤枝東に入ってみて、練習はどうだった?」服部 康雄 先生(以下、服部と略)

『きつ・・・・かったですよ、ランニングは(笑)。もともと走るのがそんなに得意ではなかったので。ただ、ボールを使ったトレーニングが多かったので練習は楽しかったです。』長谷部 誠(以下、長谷部と略)

「練習時間も短いし、居残り練習も推奨しない」服部

『僕は残って練習をやるタイプではないので合っていましたね。朝練もなかったですし。』長谷部

「指導者にはそれぞれ考え方があると思うけど、俺は朝起きて「よし、朝練だ!」と思う生徒はいないと思うんだよ。言い方が悪いけど、たった30分の練習のためにどれだけのことを犠牲にしているのかと考えちゃう。それなら放課後だけの練習にして、授業中から生徒がワクワクするようにしたい。もし朝練をやったとしても、一番来ないのは長谷部だろうし。服部

『いや〜、僕は朝練ダメですね(笑)朝にどんな練習するか想像がつかない』長谷部

スポーツは楽しいものだから。俺の信条は、歯を食いしばってやるより、笑って楽しくやろう!服部

『先生が選手のイマジネーションを大事にしてくれたので、サッカーをやるのが楽しかったですよ。昔は僕もそういった部分で勝負していたので。今はプレースタイルが変わってしまったんですけどね』長谷部

書評・雑感

高校サッカーとJユースが混じり合う時代の中でも、高校サッカーの歴史とこれからの存在意義についても確認ができる対談内容でした。

また、長谷部誠選手と服部先生の対談も一部だけ抜粋させてもらいましたが、当時の振り返りの対話は非常に面白い。やはり、指導者が型にハメ過ぎないという部分が、今の長谷部誠を完成体へと導いたのでしょう。

その他、戦術的なデータ分析など、諸々面白いコンテンツがありますので、ぜひご一読下さい。

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