【記事投稿 2023年7月8日】
こんにちは。JFSラボ 広報担当の渡辺です。
毎年6〜8月頃は私立高校のスポーツ推薦選考会が開催される時期でもあります。
受験と同じく、その時までにどれだけ事前準備が出来ているかが全て。
スポーツ推薦と言えども、学業の評定平均の基準がある場合が一般的なので、中学3年生の5〜6月頃に慌てて調べ「第一志望の高校への評定平均が届いていない・・・」と気付いても、それは時既に遅し・・・となります。
また、強豪校によっては非公開でスポーツ推薦を開催している高校も多く、どこから事前に情報を得れば良いのか分からない人も多いはず。
そこで今回は、全国強豪高校スポーツ推薦対策の極意ということで、國學院久我山高校のスカウトおよび指導者に、その辺のスポーツ推薦に関わる詳細について質問をさせて頂きました。
今回のゲスト
岩崎 勇一郎
國學院久我山高校サッカー部OB
2020〜2023年 国学院久我山サッカー部 ヘッドコーチ
<Jリーグでのキャリア>
2007年から早稲田大学サッカー部をはじめとする、早稲田大学関連組織(ワセダクラブ・早稲田ユナイテッド)で監督・総監督を担いながら、2017年からはJリーグクラブの強化担当(スカウト)に就任し、JFL → J3 → J2リーグのそれぞれの昇格に選手スカウトとクラブ戦略設計で貢献。現在に至る。
<高校サッカーでのキャリア>
2020年〜2023年には國學院久我山サッカー部のカテゴリー監督・スカウトに就任。高校1年時から指導した選手達が高校3年時に第101回 全国高校サッカー選手権大会出場およびベスト16を成し遂げるとともに、全国高校選手権大会優秀選手・U-19日本代表などにも選出され、現在はJリーグクラブスカウトの立場から、U-15向け國學院久我山高校サッカー部への進路サポートとともに教え子達の成長を見守る。
Twitter: こちら
岩崎さん、本日はよろしくお願い致します。
こちらこそ、よろしくお願い致します。
早速、単刀直入にお聞きしたいのですが、國學院久我山高校サッカー部のスポーツ推薦というのは、毎年どのような形で行われいるのでしょうか?
自分も2020年から指導に携わっていたので、それ以前のことはよく分からないのですが、だいたい毎年7月〜8月に希望者の中学3年生を集めて、選抜入試・練習会という形態で開催しています。
それは、申し込めば誰でも参加できるものですよね?
そうとも言えますが、他校のように学校の公式ホームページなどには掲載していないようなので、各々で情報を取得する必要はありそうです。
え、そうなんですね? そうなると、國學院久我山高校のスポーツ推薦を受けようと思っているのに受けられない子も多いんじゃないですか?
どうなんですかね・・・ ちなみに自分も國學院久我山高校サッカー部OBで、中学3年当時の練習会には参加しましたが、自分で電話して日程を確認した記憶はあります。
もし、知らないまま選抜入試の日程が過ぎてしまうと、どうなってしまうのでしょうか?
基本的にはもうダメ(受けられない)ですね・・・
受験の位置づけと同じで、試験日に試験会場にいなければいけないです。
え・・・ そうなると、自分である程度情報を取得しにいく自主性なども求められそうですね?
そうですね。そういう自主性なども含めて、國學院久我山高校サッカー部の選手らしさみたいなものがあると思います。
あとは、自分も含めた監督・コーチ陣でスカウト活動も行っているので、そういう選手達には事前に練習会スケジュールを伝えていたりします。
なるほど。そういう事前に声を掛けた選手達も含めて、だいたい何人くらい練習会には集まるのでしょうか?
自分が見てきた2020年頃以降の練習会では、毎年だいたい100人前後くらい集まっています。
その中から、毎年何名くらい決まるのでしょうか?
この辺の人数を話してしまって良いのか分からないので、ここではノーコメントでお願いします・・・笑
分かりました・・・(後で教えてくださいね)
では、どんな選手がスポーツ推薦に受かりやすいか? これはいかがですか?
國學院久我山高校のサッカーを見ている方は分かると思いますが、基本的には「サッカーが上手い選手」というのがシンプルな答えですね。
「サッカーが上手い」というのは、もう少し具体的に言うとどんな感じでしょうか?
李監督がよく語っているのは「ポジショニング」と「ボールコンロール」というキーワードです。
詳しくは李監督が書かれた書籍(URL)などにも載っていたかと思います。
サッカーが上手い選手というのは、Jリーガーなどのプロも含めて、実際にその2つのキーワードだけで説明できてしまうと、自分も指導経験上から実感しています。
そう言えば、岩崎さんはJリーグでのスカウトもされているんですよね。
Jリーグスカウトと國學院久我山高校のスカウトを比べてみると、似たようなスカウト基準の感覚もあるのでしょうか?
そうですね。テクニックとボールコントロールという視点では、國學院久我山のスポーツ推薦で合格する選手達は、むしろJ3リーグくらいの選手よりも上手いんじゃないかと思う時があります。
最終選考に残る選手達はかなりサッカー上手い子もいます。
その辺りは國學院久我山の選考基準が強く現れていると思います。
もちろん、J3リーグの選手達の方がフィジカル・スピード・インテンシティ・守備能力などは高いですけどね。
技術と判断能力は普通に通用する子達もいると思います。
さすが國學院久我山ですね・・・・
では、スポーツ推薦における学業成績の基準についてはいかがでしょう?
それについても、話してしまって良いのか分からないので、ここではノーコメントでお願いします・・・
そうですか・・・(それも後ほど教えてください 笑)
というわけで、國學院久我山高校サッカー部の練習会について知りたい方は、直接学校に質問してみて頂ければと思います。
岩崎さん、本日はありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました!
良い選手が國學院久我山にチャレンジしてくれることを期待しています。
スポーツ推薦 最終選考に残る選手達のテクニック基準とは?
ここから先は有料記事になりますが、國學院久我山高校のスポーツ推薦合格基準(サッカーの上手い選手)について、特に「テクニック・状況判断基準」にフォーカスし、動画解説(岩崎氏が普段指導している15〜22歳の選手達のトレーニング動画をもとに解説)をして頂きながら、それらの根幹について深堀させて頂きました。
最後に専用の質問窓口も設けています。ご興味のある方は是非ご覧ください。
情報追記:2023/07/09
※ ご質問のやり取りなどから情報更新(追記)する場合がございます。